その歴史ある名を冠したこのイベントの構想は、2018年の3月にニュージーランドのオークランドで開催された、パシフィカフェスティバル(Pasifika Festival)への視察により始まりました。
ハワイ・ツーリズム・オーソリティー、ハワイ郡、アイランド・ブリーズ・プロダクションズ(Island Breeze Productions)の使節団が、廃れゆく郷土文化の再興と換骨奪胎を目的としたこのフェスティバルを「どうにかしてハワイ島にも持ち帰ることができないか」ということで、様々な試行錯誤とリサーチを重ねた結果、その年の9月に映えある第1回がハワイ島で開催されました。
今年で5回目を数えるこの『ハワイ・クアウリ・パシフィック・アンド・アジア・カルチュアル・フェスティバル』は、サモア、フィジー、トンガ、フィリピン、日本、ニュージーランド、韓国、タヒチ、ハワイを代表する文化グループが参加しており、このお祭りを盛り上げています。様々に異なる国々のその多様さを共有し感嘆しながらも、お互いの国々の意外な共通点を見出しその意外性を分かち合いながら、文化交流を図るという、まさにコムニカチオ! コミュニケーション(Communication)の語源となったラテン語の「共有する」「分かち合う」が存分に体験できるフェスティバルなのです。
実際こちらのフェスティバルに3日間を通して参加してみて感じたのは、このイベントのためにハワイ島に来る価値のある大変有意義なお祭りだということでした。ファッション、クラフトアート、フラ・ホイケ(Ho'ike:発表会)、ファイヤーナイフ・コンテスト、フード・フェスなど盛り沢山で、3日間すべてにありとあらゆるサプライズと趣向が凝らされています。